2011年7月22日金曜日

おばあさんになるなんて


去年の夏、一時帰国中に読んだ本。
ご存知「くまの子ウーフ」の作者である神沢利子の自伝。
(といっても語り下ろし。)

ウーフのあの、妙なお話はどこからやってきたのか、というのも
気になるところだけど 読んでいくうちに
戦後間もない混沌とした時代を生き抜いて
人気児童作家になる過程が何よりも興味深い。
そして しまいには 自分が 「おばあさん」になるなんて!!
そんな日が来るなんて!!!!!
知ってたけど びっくりしている彼女が面白い。

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奇しくも ここ数年読み返し続けている武田百合子と
こないだから 再読している大杉栄の四女、ルイズの生涯と
この神沢利子の世代がぴったり一致している。
個人的にはそこが妙に面白い。
といっても 昨年読んだときには
その時代背景をあまり気にしていなかったので
今年になっての タマタマのシンクロニシティ
なんだけれど。

それにしても
コレを読んだからといって
ウーフのあの素っ頓狂なお話の謎は解けない。
そして やっぱり
あんなお話は やはり彼女以外には書けない、と再認識。

2011年7月9日土曜日

1001冊の本。












 









NYの子供達はとっくに夏休み。
さて 夏休みの宿題は、、、、というと
息子の担任は特別な宿題は出さなかった。
それでも 学校自体の出す宿題はあって
毎年同じものだけど
「ジャーナル;日記」と「読書」。
何だ、楽勝じゃん!!

と 油断していたら
9月からの新年度の担任から
別のリーディングの宿題が出ていた。

なになに、何をしろって?

指示書には
「別紙のリストから本を読んで
添付の用紙の質問に答えるように。」と書いてある。

リストには10冊ほどの本がリストアップされている。
どれも「いじめ」についての児童書のようだ。

しかし、、、、、どれも私の知らない作家、本ばかり。
そこで ネットで検索したものの
どれが息子の興味を引くのかさっぱり見当もつかない。
しかも 夏休み中に読むようにガイドされた本も
私の守備範囲外。

ふだんはクラスにある大量の本の中から
息子が自分で選んでくるので
このごろは私は彼の読書傾向をあまり把握していなかったのだ。
たまに 借りているものを見せてもらっても
既に私の英語力を超えたものを読んでいるので
「へぇえー、こんなのよく読むねぇ、、、。」なんて
暢気なことを言っていた。

しかし、、、、、、、、、、、、、、、、
ここで ある程度子供の本を把握しておきたい母である。
息子の方が面白い本を読んでいるとしたら
くやしいではないか。
いまなら まだ同レベルくらいだ。

そこで 兼ねてから高いので買うのをためらっていた
「1001BOOKS YOU MUST READ  BEFORE GROWN UP」
というガイド本を購入。
今買わねばいつ買う???

この本は幼児から12歳までを対象にした本が
1001冊紹介されている。
絵本のあたりは馴染みのものばかりだけど
8歳くらいからは謎のものが多い。
しかも クラッシックが多いのだ。
ガーン。

最近の作家はあまり載っていないこと、
ヨーロッパの作家が多いこと、等が
かなり残念だけど ゴロゴロしながら眺めるには
結構楽しめる。
とはいえ かなり重いので仰向けになっては読めない。
ウーム。
 ↓ この厚さ!!!

ps 水木しげるの鬼太郎と
宮崎駿のナウシカが
紹介されている。