ついに出た!
今日の絵本はスズキコージの絵本である。
日本においても世界においても
これほど奇妙な絵本作家はいない、のではないかと
密かに思い続けてきた私である。
濃いぃ画風で 実際どんな作家さんかと気になるけれど
絵本や時代にお客さんやコージさんの知人の方々から
聞いた彼の素顔は 「お茶目でキュートで変な人」だそうだ。
もう随分昔の(70年代後半だったと思う)雑誌で
彼が紹介されていたのを読んだことがあるけど
若くて売れない時代には 電車の中で
絵を売り歩いていたそうだ。
、、、、、、、絵は売ってないけど
NYの地下鉄ではM&Mとか
ラティーノのバンドおじさんのCDとか
よく売りにきますね、あんな感じだったのかも。
ふふふ。
とはいえ、彼の評価は高いけど
人によっては趣味に合わない人もいる。
だが しかし、奥さん、
それは大人の美意識ってもんです。
絵本やをやっている間にこの本も随分売れましたがね
スズキコージに関しては 子供が選ぶことが多かったですね、
自分でこの本が欲しいって。
彼の作風を好まないお母さんは苦い顔したものです。
ほほほ。
この「えんそくん」に関してはやっぱり男の子が
欲しがりました。
電車や車に目覚めた3歳くらいの子には
たまらない魅力にあふれているらしい。
かくいうわが息子も6歳になって
今じゃ もう 電車狂ではなくなったものの
コージ氏の描くこの深い絵に未だに 釘付けであります。
また、お話も短く単純なので
ひらがなの勉強にも役に立つ。

ストーリーはいたってシンプル。
エンソくん(男児・推定5~6歳)が
田舎に住むおじいちゃんに会いに
初めて一人で汽車に乗って旅をする。
その車中での出来事がつづられている。
画像は 途中の駅で羊使いと羊が
どっと、汽車に乗り込んできて
エンソくんもびっくりするものの
でも一緒にお昼を食べたりして
仲良く過ごしている図。
(左の隅で お弁当・駅弁を食べているのがエンソくん。
このあと羊たちと車中で昼寝をする、、。)
う~ん それにしても
小さいときからこんな「物凄い絵」の本に
慣れ親しんでしまうのも ある種怖いことかも。
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